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2011年04月13日

チェルノブイリ


福島原発事故、最悪の「レベル7」に引き上げ

ついにチェルノブイリ並みに・・・



衝撃的なニュースが日本を、世界を、震え上がらせています

東日本大震災によっておこった福島原発事故・・

当初は放射能の拡散もわずかで、事態の収拾には、それほどかからないとされていました

しかし、その後またたくまに事態は悪化し、ついに「レベル7」

天災による原発事故・・

しかしその後の放射能拡散は人災なのではないのか、と思ってしまいそうな報道が相次いでいます

日々、電気による恩恵を受けて、快適で明るい生活を送る私達ですが

その電気を作っている発電所、火力・風力・水力・太陽光など

そして原子力発電所・・

思えば、あまりよく知らない事に自分自身、驚くと共に

もっと知らなければいけないと思いました

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チェルノブイリ

福島第1原発3号機の原子炉建屋

福島第1原子力発電所の事故で、政府は12日、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた
「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価

原子力施設で起きた事故は、原子力安全・保安院が、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」に基づいて、レベル0から7までの8段階で評価している

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まだ幼かった頃・・世界を震撼させた、チェルノブイリ原発事故が起こりました

遠い日本に、沖縄にも放射能の雨が降るという話が広がり

遠足に出かけた時のにわか雨に皆が大騒ぎしたのを覚えています

チェルノブイリ

爆発後のチェルノブイリ原発4号炉

1986年4月26日未明・・

ウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原子力発電所の4号炉で、大きな爆発事故が起こりました

爆発により原子炉が破壊され、火災が発生

火災を消火するために、ヘリコプターから原子炉の炉心めがけて総計5,000トンにおよぶ砂や鉛などが投下され

火災は爆発から14日後にようやく収まったそうです

しかしそこから被害は世界各地へ広がっていき、事故により原子炉内にあった大量の放射能が大気中へ放出され

放射能は風にのり、世界各地に広がったそうです

チェルノブイリから約8,000キロ離れた日本でも、野菜・水・母乳などから放射能が検出されたそうで

私の母の実家では当時、雨水を天水と言って、飲み水や花木などの水やり

洗濯にと使っていましたが事故直後、祖母に飲むな、と注意されました



放射能はイメージとしては透明な煙草の煙のようなもので風によってあちらこちらへと運ばれるそうです

その為、避難勧告の30Km圏内でも汚染濃度にバラツキがでるとの事

福島県の周辺に生活する方々の不安は言いようもないものだと思います

目に見えない恐怖・・想像を絶します



原子力発電はウランという原子の核分裂が利用されているそうで

身のまわりにあるものを小さく小さく切り分けていくと、もうこれ以上分けられない小さな粒=原子になり

その原子は、原子核(中性子と陽子)とそのまわりをまわっている電子からできていて

ウラン原子に中性子がぶつかると、核分裂が起こり、このとき大量の熱エネルギーが放出され

原子力発電はこの熱エネルギーを使って電気を作っているんだそうです

調べてみて、初めて知る事ばかりの原子力

電気に頼って生きている私達はこの問題にどう向かえばいいのでしょうか

そして、この事態の収拾の為に福島の原発では今も大勢の方々が戦っています

チェルノブイリ原発事故後の消火作業や放射能の除去作業に従事した人々は

「リクビダートル」事故処理作業者と呼ばれているそうです

大勢の方が放射能を浴びた瓦礫の処理などを手作業で行い

また爆発した4号炉の放射能を閉じ込めるために「石棺」を建設したそうです

国を救った英雄と称えられる彼等・・しかし彼等は国の為に戦ったのでしょうか

モスクワ・ミチノ墓地では、消火作業に従事した27名のリクビダートルが永眠していて

彼らの身体はあまりにひどく被曝していたため、鉛の棺に埋葬され、二度と土に還る事はないそうです

彼等はどんな思いで戦ったのか・・

それは、家族や親しい人達の為、そして未来を守る為だったのではないでしょうか

家族を残して福島原発に向かう人達・・

そして送り出す家族・・

いったいどんな思いでいるのでしょうか

電気に頼り生きる私達も、今はただ・・

福島の原発事故が一日も早く終息へむかい

最前線の方々が無事に家族の元へ元気に帰れるよう『思い』を共有しなければならないと思います

そしてこれからどうするのか?と自問自答しなければならないのかも知れません



チェルノブイリから拡散した放射能による汚染は広い範囲におよんだそうで

原発の周辺だけでなく、200km以上離れたところでも高濃度汚染が拡がっていたそうです

さまざまな放射能が大気中へ放出されたなか

長期的に問題となっているのが『セシウム137』でこちらは半減するまでが30年と長く

遠くまで飛んで行き、食べ物にも取り込まれやすいという特徴があるそうで

そのため外部被曝(体の表面から被曝すること)だけでなく

内部被曝(放射能をおびた空気を吸ったり、水を飲んだり、ごはんを食べたりして、体内で被曝すること)ももたらされるそうです

見えない放射能の恐怖・・

それが人の生活や資源を破壊し

風評被害などを拡げていく・・

もはや、電気無しでの暮らしなど想像もつかない現代日本

今回の地震で、いまだ、電気が復旧しない地もあります

電気の恩恵を受けて快適に暮らしてきた私達ですが

今回の原発事故は、その快適さは、ハイリスク・ハイリターンである事を改めて思いださせてくれました

そのリスクをごく一部の人々が請け負う事に違和感を覚えるのはごく自然な事だと思います

これから私達に出来る事は何か・・

日本のみんなが少しづつの節電を心掛ければ

もしかしたら、原発が無くても電力はまかなえるかもしれません

あるいは、原発以外にも、もっとクリーンで安全なモノが在るかもしれません

遠くの事だからと知らないふりをせず

冷静に確かな情報を選別し、風評に惑わされず

原発を知る事

そして考え、行動する事ではないでしょうか

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「レベル7」福島原発事故・・チェルノブイリと同規模の事故

その事故直後の被害はもちろん

その後、何十年、何百年と放射能との戦いは続いていきます

チェルノブイリ

無人の村に残された人形・・

チェルノブイリ

事故から20年以上が過ぎた現在もなお

その放射能レベルは測定器が振り切れるほどの高さを示しているそうです

チェルノブイリの復興観光地化が進む一方

このような負の遺産も同時に存在する

人は原子力と、どう向き合うべきなのか

考えてみたいと思います

そして最前線で今も戦う方々が

大切な人の元へ元気に帰れる事を

心より願っています!

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Posted by 月苑飯店スタッフ at 10:11│Comments(0)中国 雑学
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